守破離ってなんですか?

マニュアルは「守破離」の「守」を実現するためのツールです。

そして、「マニュアル=型=基本」という2.1の定義のベースには、「守破離」の考え方があります。
守破離とは、武道や茶道といった日本の芸道や、芸術、芸能などで、修業における過程を示した言葉です。
ビジネスシーンで使われることもあるので、ご存じの方も多いと思います。

守=師匠からの教えを忠実に守り、実行すること。

破=師匠からの教えを実行しながらも、自分独自の型を見いだし、あるいはほかの流儀や情報を取り入れて、既存の型を破ること。

離=師匠の型、自分自身で見いだした型の双方に精通し、師匠の型から離れて自分の流派、流儀を構築すること。

この三段階の流れが守破離です。

人の成長の流れともいえる言葉ですが、2.1の定義するマニュアルは、この守破離の「守」を実現しやすくするためのツールです。

イメージしやすいように、新入社員を例に挙げて説明しますね。

新入社員にとって、守破離の「守」で「師匠の教え」にあたるのが、新人教育で学ぶ仕事の基本、あるいは上司や先輩が教えてくれる仕事のやり方です。

右も左もわからない状態で入ってきた新入社員は、新人教育の場で初めて、仕事の基本を教えてもらいます。
業務や職場によって、教えられる内容はさまざまですが、たとえば名刺の受け渡しの方法から電話の取り方、書類の書き方など、その会社で生きていくための、基本的か つ重要なことを学びます。
そして、配属先では、さらに各業務に特化したやり方やコツを、上司や先輩から教えてもらうことになるでしょう。

それらは、その会社で長い間培われ、積み重ねられてきたノウハウです。たくさんの先人たちが、何年も試行錯誤してきた結果見つけた、「これが一番うまくいく」という方法なんです。

いわば、その会社、その職場のʺ王道パターンʺですね。

この王道パターンこそが、新入社員が学ぶべき「師匠の教え」であり、それを確実に実行できるようになることが守破離の「守」にあたることです。

そのために、新人教育用のマニュアルには、その会社、その業務の基本となる王道パターンのノウハウが、余すところなく書かれている必要があるわけです。