伝統芸能をマニュアルで残すことはできませんよね? | マニュアルによるマネジメント支援の株式会社2.1

Q 伝統芸能をマニュアルで残すことはできませんよね?

A
         

A.口伝で残ってきたものこそ、いまマニュアル化して残しましょう!

先日、とある伝統芸能の家元から、「今後、我々の文化を後世に残していくにはどうすればよいのでしょうか?」と相談されました。
その家元のところでは一子相伝で芸を伝えていて、教室の運営もされているそうですが、テキストなどはなく、すべて口頭によって指導しているということでした。いわゆる「口伝」です。つまり、可視化したものがいっさいない状態だというんです。

これは伝統芸能や伝統文化に限りません。

たとえば、自分たちが受け継いできた習慣や風習について、「文化を残したい」「次の世代に受け継いでいってほしい」なんていう話、よく聞きますよね。
でも、そう言っているわりには、ほとんどの場合、それが可視化されていない。「文化や芸能は可視化なんてできない」と思っている人が多いようですが、「できない」のではなく、「しようとしていない」だけなんです。

会社でも同じことが言えますよね。

「うちの会社、業務は口頭での指示が基本だから、業務の資料とかマニュアルなんて何もないよ」
「引き継ぎ資料とかあればいいとは思うけど、自分はもうわかってるからいいかなって」
「うちの業務は担当者にしかわからないから、担当者が退職したり、異動になったりすると、いつも引き継ぎで大変なことになるんだよ」

もし、こんなセリフに思い当たるなら、あなたの会社も「可視化しようとしていない」だけの残念な会社かもしれません。

しかし、伝統文化でもしっかりと可視化され、継承されているものがあります。茶道を考えてみてください。
茶道(茶の湯)は、戦国時代の茶人、千利休が完成させたものとして知られていますが、その茶道文化は実に400年以上も受け継がれています。

僕はその理由に、「利休七則」の存在があると思っています。
利休七則とは、「茶は服のよきように点て」から始まる、茶道で守るべき基本的な精神と作法を説いた利休の言葉です。利休の教えはこの7つの心得に凝縮されていますが、こうして言葉として残されていた、つまり可視化されていたからこそ、長い年月を経てもその教えや文化が失われることなく、継承されているわけです。

このように、昔から続いている文化で、今もたくさんの人々に親しまれているものには、可視化、つまりマニュアル化されていることが多いといえます。
誰もがそのマニュアルに書いてあることを忠実に行うので、教える人が変わっても、その「教え」や「心得」は変わることなく、昔のまま脈々と受け継がれているのです。

継承されずに姿を消していく文化と、後世まで受け継がれていく文化の違いは、可視化されているかどうかにあると思います。これをマニュアルっぽく言えば、ノウハウ(=文化)が可視化されずにʺ人に残るか、可視化されてʺ組織に残るか、ということです。
人に残ったノウハウは、その人がいなくなれば途絶えてしまいますし、頑張って口伝で残しても、少しずつ何かが変わっていってしまう可能性はゼロではありません。一方で、組織に残ったノウハウは、人が入れ替わっても形を変えることなく、確実に受け継がれていきます。
そうやって考えると、伝統芸能や伝統文化に限らず、陶芸や工芸、祭りや地域のしきたりなど、可視化されないまま廃れていってしまった文化って、たくさんあるんじゃないでしょうか。ノウハウを可視化したマニュアルさえあれば……。なんとも惜しいことだと思います。

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