社長の本音

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マニュアルにおける『守破離』を考える

こんにちは。2.1の中山亮です。

以前のブログでも触れたとおり、先月、株式会社識学(http://shikigaku.jp/)と、共催セミナーを行いました。
識学さんは、組織マネジメントの原則論を説く企業として、当社は、ルールの可視化を支援する企業として、それぞれの立場からお話しさせていただきました。

識学さんは、「一人ひとりが、それぞれの常識で行動を取ると会社は成り立たない。だからこそ、会社のなかに統一した常識が必要だ」と話しています。
たとえば、「甲子園に行きたい」と話す人がいたら、多くの人は「練習を頑張れ」と、返すと思うのですが、なかには「電車で行くと便利だよ」と言う人がいます。
これは、誰もが同じ認識を持っているとは限らないという事例ですが、組織のなかでこういったことが起きてしまうと会社運営に支障をきたす事態に繋がりかねません。ですから、誰もが統一した常識を持てるマニュアルは、非常に大切なのです。

まとめれば、組織には共通のルールが必要で、マニュアルはそのための絶好のツールだということなのですが、こういったお話を日々していると、「Aさんのルールに合わせると、Bさんから不満が出る」「今のルールを変えると、社内に反発が生まれる」と言う人や、一度出来上がったルールは、必ず守らなければならないと思い込んでいる人に出会います。

ここでよく思い浮かぶのが、茶道や武道の世界で使われる『守破離』という言葉です。
そもそもルールは、人に合わせて作るものではありません。
ルールとは、業務を円滑に回すためのもの。人がルールに合わせることが、正しい考え方なのです。
つまり、軋轢を生みたくないことを理由に、ルールをそのままにしておくという『守』の考えは、改める必要があります。

そして、『破』ですが、マニュアルでは、一度決めたルールを検証する動きを指していると考えます。
マニュアルによってフローや業務のポイントは整理されていきます。
そうやってできたベースがあるからこそ、「マニュアルに沿ってやってみたけれど、うまくいかないね。変えてみようか」という動きが生まれるのです。
ここにマニュアルの真価があり、さらなる発展である『離』に繋がっていくのです。

『守』を重んじ過ぎて、そこから変わらないでいるあいだは、会社は発展しません。
お客様に、「変えてもいいじゃないですか。決めないと何も決まりませんよ」と、お話しすると、「なるほど。まず決めてから、これをさらに良くするための議論をすればいいんですよね」と、よく返ってきます。
そうやって最初に作った、ルールこそが、マニュアルのベースです。
このことを念頭にしていただければと思っています。